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ニュース・フラッシュ

2010年8月31日 シドニー 原田富雄

豪:Toro EnergyはWA州Wilunaウランプロジェクトを単独開発か

 ウラン探鉱事業者のToro Energy社(本社:SA州Adelaide、OZ Mineralsが42.5%の権益を所有)のHall社長は、同社のフラッグシップであるWA州Wilunaウラン・プロジェクトに関し、日本を含め韓国、中国から興味を持たれているものの、単独で開発する意向を示していると地元経済紙が伝えている。
 現在、環境影響評価に併せてウラン抽出方法(Heap Leaching)に関するWA州政府の許可を得る段階にあり、今後全ての許認可が取得できれば、2012年末又は2013年初頭から約1,000t/年のU3O8の生産を始める予定である。なお、同プロジェクトのU3O8資源量は25百万£(U3O8品位543ppm)と発表されている。
 一方、需要家との長期売買契約に併せて加工施設建設も含めた投資額は250百万A$(同社の現在の市場資産価値は94.6百万A$)となっており、単独開発することに関しては業績が好転しているOZ Mineralsの意向次第ではあるものの、日本企業のような信頼のあるパートナーからの投資を望む姿勢を見せており、州政府からの承認が得られればWA州で初のウラン鉱山となることから、Hall社長の発言は、関心を示す投資家に対し強気での交渉に入ることを念頭に置いたものと考えられる。

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