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- 鉄鉱石
中国:各地で省エネ・環境負荷物質排出削減強化による鉄鋼企業生産停止
華北を中心に、中国各地で配電停止を伴う鉄鋼企業の生産停止が相次いで報道された。2010年が第11次五カ年計画の最終年にあたり、特に未達成の地域でGDP当りエネルギー消費率目標の達成のためとされている。多くの企業が生産停止或いは減産に追い込まれ、8~12月の粗鋼生産量への影響は2,570万tの減少に達し、2010年下期の供給量は9.6%減少するとの報道もある。各地概要は以下の通り。
[1]河北省;(邯鄲市、武安市、唐山市など)高炉・圧延・コークスなどの生産企業に対して電力制限や一部高炉の停止などを9月から1か月間や12月までなど期限を設けて実施。
[2]江蘇省;(常州市)8月27日から市区の工業企業に対して応急省エネ電力制限措置。9日間連続で稼動し、その後5日間連続して設備停止。この措置は10月11日まで継続されるとのこと。
[3]広西自治区;自治区全体で毎月の消費電力量を60億kWhに制限するほか、9月から、自治区内の鉄合金・電気亜鉛・電解アルミ・鉄鋼・セメントなどの高エネルギー消費企業に対して電力制限を実施。
この他、浙江、広東、山西などにもこのような動きが広がっているとの報道もある。
