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ニュース・フラッシュ

2010年9月13日 ロンドン フレンチ香織

グリーンランド:Kvanefjeldプロジェクト、同国初のウラン探鉱権を取得

 業界誌によれば、Greenland Minerals and Energy社(本社:Perth、AIM & ASX上場、以下GGG)の最高経営責任者と同国前首相Lars Emil Johansen氏は9月10日、GGG社が探鉱を行うKvanefjeldプロジェクトについて、同国初のウラン探鉱権が付与されたと発表した。
 1980年代に「ウラン・ゼロ・トレランス政策」が制定され、同国ではウラン探鉱(及び採掘)が長年禁止されていた。しかしながら、2010年1月1日に新鉱業法が制定され、また、グリーンランド自治体に探鉱・採掘権の管轄権能が移譲されて以来、自国の経済促進のためにも本政策の解禁が討議されていたことから、本プロジェクトへのウラン探鉱権の付与に至った模様。なお、Johansen氏は、「グリーランド政府は、ケース・バイ・ケースで、ウラン及びトリウムのような放射性物質の探鉱を認める権利を与えるよう探鉱権の条件を改めた。」と述べている。
 Kvanefjeldレアアース・ウランプロジェクトは、2010年2月にプレFS結果を発表したアドバンス段階のプロジェクトである。予測及び概測鉱物資源量(JORC)は457百万tで、U3O8は 282百万lb (U3O8品位280ppm)、TREO(Total Rare Earth Oxides)は4.9百万t (REO品位1.07%)と大規模な資源が期待されており、レアアース資源量4.9百万tの14%は重希土類と評価されている。今後の計画については、FSに移行し、2013~2014年には鉱山建設、2015年には初期生産を開始する予定である。

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