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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2010年9月13日 シドニー 増田一夫

PNG:Bougainville Copper社のPanguna銅鉱山再開への期待が高まる

 2010年9月13日付け地元紙等によれば、Bougainville Copper Ltd.(本社:PNG・Port Moresby)が保有するBougainville州Panguna銅鉱山再開への期待が高まっている。これは、Bougainville州における政治情勢の変化によるところが大きく、2010年6月にBougainville州自治政府の知事に選出されたJohn Momis州知事は、最近Bougainville Copper社Peter Taylor会長と面談し、Panguna鉱山再開の要望を伝えている。
 Panguna鉱山再開に向けた最大の課題は土地所有者との合意であるが、鉱山、道路、港湾、尾鉱運搬パイプラインの周辺の土地所有者が個別に6団体を形成しており、各団体がそれぞれPanguna鉱山再開に向け異なる見解を示している。Momis州知事は2010年末までに6団体を1つにまとめるとしており、もし1つにまとまれば、Bougainville Copper社、PNG政府及び土地所有者間での合意に向け協議が開始されることになる。
 Bougainville Copper社の株主は、Rio Tintoが53.58%、PNG政府が19.06%、個人株主が27.36%であるが、1989年に住民紛争によりPanguna銅鉱山の生産が停止して以降21年間、Bougainville Copper社はASX(豪州証券市場)に上場を継続しており、この半年間で株価が倍増している。又、Bougainville Copper社Peter Taylor会長はPanguna鉱山再開に向け世界中の投資家から関心を寄せられていることを明らかにしている。

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