チリ：チリ中央銀行が今後の銅価格を予測

　この度発表されたチリ中央銀行の金融政策レポートによると、アジアの急速な銅需要の伸張、ドル安及び銅在庫量の減少により、現在の銅相場は少なくとも2012年までは継続する見通しである。
　同レポートでは、銅相場は2006年から上昇サイクルにあり、2010年の平均銅価格は3.2 US$/lb程度で、2011年、2012年で2.9 US$/lbと見込んでいる。2012年まで現在の銅価格の水準が継続すれば、1964～1974年の11年(当時の平均銅価格は現在の物価水準に換算して2.85 US$/lb)に続く2番目に長いサイクルになることが予想される。
　2006～2009年の4年間の銅輸出額は130,836百万US$であり、今後4年間で銅生産が5,800 ktまで拡大し且つ同行予測どおりに銅価格が推移すれば、銅輸出額は115,000百万US$/年となる見込みである。