チリ：Talison MineralsとSalares Lithumの合併完了

　2010年7月15日、Talison Mienrals(本社Perth)とSalares Lithum(本社Vancouver)が合併を発表していたが、9月23日に合併が完了した。
　Salares Lithumは、チリ第Ⅲ州の7つの塩湖、Piedra Parada、Grande、Aguilar、Agua Amarga、La Isla、Las Parinas及びMaricungaから構成される“Salares 7”と呼ばれる探査プロジェクトを保有しており、本合併により、Talison Mineralsは同社のリチウム部門であるTalison Lithiumを通じて、これら塩湖での探査、開発を行うこととしている。
　しかし、現在のチリ鉱業法ではリチウムは規定外鉱種で探査権及び採掘権は設定できず、副産物として生産された場合でも政府の許可なく販売できない規定である。
　このため、チリ国内でリチウム探査及び生産を行うためには、チリ鉱業省と直接交渉し許可を得ることが必要となるが、Talison Lithium のPeter Oliver CEOは合併後の9月28日、Salares 7プロジェクトの探査・開発を実施することを目的として、Laurence Golborne鉱業大臣と面談を行った。
　これは、民間企業がリチウムの探査・開発許可取得を目的に鉱業省と交渉を開始した初めてのケースであり、今後の政府の対応が注目される。