ニュース・フラッシュ
2010年10月10日
サンティアゴ
神谷夏実
チリ:CODELCO、政府に対し収益の直接的再投資を認めるよう要請
メディア報道によると、CODELCOのJohre 会長は、2010年10月5日サンティアゴで開催の金融期間主催のセミナーで、現在認められていないCODELCO収益の直接的再投資を2011年から認めるよう政府に働きかけていくと語った。またHernandez総裁も、9月29日開催のCOCHILCOセミナーで、当面18億US$程度の社債発行について語った。CODELCOは、今後5年間で160億US$、10年間で270億US$に上る投資を計画している。投資資金は、資本金(政府予算)と借入金の組み合わせによるが、借入金に関しては、今後5年間で100億US$程度は外部からの資金導入が必要であるとし、そのために長期社債の発行も考えているという。CODELCOとしては、政府予算を増やし借入金の金利負担を押さえたい考えである。今後のCODELCOの投資計画には、El Teniente鉱山(坑内新規レベル開発、17億US$)、Chuquicamata鉱山(坑内採掘移行、20億US$)、MinaMinistro新鉱山開発、Andina鉱山拡張(フェーズⅡ、44億US$)等の大型案件を含んでいる。MinaMinistro鉱山開発は2010年10月ないし11月に開発のゴーサインを出す予定。またChuquicamata鉱山の坑内採掘は2012年までに結論を出す予定である。