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ニュース・フラッシュ

2010年10月10日 バンクーバー 村上尚義

グリーンランド:グリーンランド政府、放射性元素を伴う鉱物の探鉱について規定の一部追記を表明

 グリーンランド政府は9月12日、自然界のバックグラウンド値を上回る放射性元素を随伴する鉱物の探鉱について、規定の一部追記をホームページ上にて表明した。
 それによると、レアアース等の放射性元素を伴う鉱物の探鉱において、環境影響調査(Environmental Impact Assessments)及び社会的影響調査(Social Impact Assessments)の実施が認可される予定である。
 現在、グリーンランド政府はウランなどの放射性元素やレアアース鉱床などの放射性元素を伴う鉱物資源の開発・生産に関してモラトリアムを実施しており、今回の規定追記は従来の方針を変更するものでは無く、レアアース等の放射性元素を伴う鉱物の賦存する地域において、放射性元素に起因する健康及び安全面の問題について知見を増やすために実施を許可するとしている。
 今回のグリーンランド政府の発表を受け、同国西部にSarfartoqレアアース探鉱プロジェクトを所有するHudson Resources社(本社:加・BC州Vancouver)は、同社のプロジェクトが環境及び社会的に問題無いことを証明すれば、開発・生産の許認可が得られるのではないかと期待する声明を出している。

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