ニュース・フラッシュ
2010年10月11日
サンティアゴ
神谷夏実
チリ:坑内作業員救出、2010年10月13日に救出作業敢行の予定
メディア報道によると、坑内作業員救出のため掘進されていた3孔の救出用試錐のうち、Plan B試錐の拡幅作業が、2010年10月9日午前、作業員たちがいる坑道まで達した。8月5日の崩落事故発生から66日目、9月5日のPlan B掘削開始から35日目であった。坑内作業員はいずれも元気であるという。最終的な救出作業は10月13日に行う計画で準備が進められている。Plan B試錐が貫通したことで、救出用のカプセルを通過できる直径66cmの孔が掘削されたが、今後、地表部の100m部分のケーシング挿入を行う等の追加作業を行う。また地表では、救出後の検査、入浴、家族との面会のために施設の準備も進められている。これで10月15日から欧州へ外遊が予定されているPinera大統領の出発前に救出が行える可能性ができてきた。坑内作業員たちは、救出孔付近の坑内整備作業を行っている他、救出に備えダイエット等の体調調整も行っており、間もなく始まる地表への救出に備えている。
