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- 金 ベースメタル
中国:紫金鉱業の汀江重大水汚染事故で同社に行政処罰
2010年7月3日と16日の2回にわたり、(福建省)紫金山銅鉱山の湿式製錬で、銅を含む酸性溶液の流出による汀江(注:河川名)の重大水汚染事故が発生し、直接経済損失は3,187千万元に達した。これに対して、9月30日、福建省環境保護庁は中華人民共和国水汚染防止法等に基づき、紫金鉱業に対して罰金支払いを命じる行政処罰決定書を通知した。汚染物質の除去や対策と共に、罰金956万元が命じられている。
紫金山銅鉱山では、二次硫化銅鉱石(品位0.65%)により1,000t/年を生産するBioheap-SxEwの湿式銅製錬が行われていて、2001年から稼動していた。なお、中国でのBioheap-SxEw は1990年代中ごろから研究が始まり、江西銅業の徳興銅鉱山で1997年に成功し、2,000t/年のプラントが建設された(現在の生産量は推定800t/年)。
また、浙江省杭州市の淳安鉛亜鉛鉱山でも、7月16日、短時間豪雨の影響で尾鉱堆積場の水位が上昇、一部崩壊により汚水が飲料水源に流入する漏洩事故が発生している。
