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ニュース・フラッシュ

2010年10月14日 北京 土居正典

中国:中国地質調査局、国土資源大調査の成果を発表

 安泰科によれば、中国地質調査局は2010年10月9日、国土資源大調査の成果をまとめ発表した。鉱産資源に関しては、新たに発見された鉱徴地は特大型・大型計152か所を含む900か所余りである。資源埋蔵量として、石炭1300億t(対2001年末比28%増)、鉄鉱石50億t(同11%増)、銅3,850万t(同16%増)、ボーキサイト4億4,900万t(同30%増)、金1,830t(同42%増)、塩化カリウム4億6,800万t(同23%増)のほか、松遼盆地周辺、西北銀額盆地、西南中上揚子盆地の3か所で石油・ガスが発見されている。
 地域的には遼寧省大台溝、新疆自治区阿吾拉勒、チベット自治区尼雄などで大型鉄鉱床、チベット自治区駆龍・雲南省普朗・羊拉・新疆自治区土屋―延東などで大型銅鉱床、山西省交口―汾西・河南省済源―新安・広西自治区西南、貴州省北部などでボーキサイト鉱徴地が新たに発見された。チベット自治区岡底斯、雲南省西北部、新疆自治区東天山地域で新たに国家レベルの銅鉱資源基地が形成される見込みである。
 国土資源大調査は国務院により認可された実施時間は1999~2010年、投資総額は120億元の国家プロジェクトであり、国内の土地資源、鉱産資源、海洋資源などを対象とし、基礎性、公益性、戦略性地質調査評価業務を実施し、国家のマクロコントロールへ基礎資料及び根拠を提供し、社会へ公益性国土資源情報を提供するものである。

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