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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2010年10月18日 リマ 山内英生

ペルー:投資促進庁、Magistral銅プロジェクトの入札を公示

 2010年10月18日付け地元紙等によると、投資促進庁(PROINVERSION)は10月上旬、Magistral銅プロジェクト(Ancash県)の国際入札を実施する旨を明らかにした。同庁Webサイトに入札に関する具体的な情報や日程等が掲載されており、2010年11月に最低入札価格が発表され、2011年1月に入札実施、同年2月に契約締結される計画となっている。
 Magistral銅プロジェクトは、2001年からInca Pacific Resources社(本社:加・Vancouver)の現地企業であるMinera Ancash Cobre社が、当時の公社Centromin Peru社と取り交わした移譲契約に基づいて実施していた。しかし2009年12月、契約に規定された投資の不履行や保証状の未提出を理由に、Activos Mineros社(現在プロジェクト権益を保有する国営企業)は、Minera Ancash Cobre社との契約を解消した。これに対してMinera Ancash Cobre社は2010年3月に訴訟を起こしており、補償金の支払いを求めている。
 PROINVERSIONによる新たな入札公示に関して、Inca Pacific Resources社は、本訴訟の判決を待たずに行われているとして不満を表明している。
 2007年のFSによれば、Magistral銅プロジェクトの生産計画は、銅34,100t/年、モリブデン2,860t/年でマインライフは15年、必要投資額は402百万US$の見通しである。

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