ニュース・フラッシュ
2010年10月25日
リマ
山内英生
ペルー:鉱産物輸出の60%が中国向けに
2010年10月25日付け地元紙等によると、SNMPE(ペルー鉱業石油エネルギー協会)のGalvez財務部長は、ペルー産の金属・非金属を含む鉱物及び鉱物派生品の60%が中国向けに輸出されていることから、中国の経済成長が減速した場合、特にペルーの鉄鉱石、鉛、亜鉛等の鉱産物輸出は短期的な影響を受けるとの見方を示した。また、銅に関しては、中国は自給が不足していることから、輸入を継続せざるを得ないだろうとの考えを示した。
一方、同協会のMorales金委員長は、中国経済が減速した場合、銅、鉛、亜鉛等の価格に影響が出るものの深刻な下落には至らないとの考えを示した。更に、金属価格が下落した場合には探鉱を停止する可能性はあるが、ステージの進んだプロジェクトは続行するとし、その例としてLas Bambasプロジェクトは、今後国際市況がどのように変化しようとも前進あるのみであるとコメントした。
国税庁(SUNAT)及び同協会の情報によれば、2010年8月の鉱産物輸出のうち中国向けが占める割合は鉛が53%、鉄鉱石が84%、亜鉛が37%、銅が32%となっている。