インドネシア：PT Timah、2011年の錫のスポット販売量を拡大の方針

　各紙報道によれば、インドネシア錫生産の国営企業であるPT Timahは、2011年の錫のスポット市場への供給を同社の生産量の50％程度まで引き上げる方針であることを示した。これまで同社では長期契約による販売量が全生産量の80～90％を占めていたが、昨今の価格上昇下でのメリットが少ないことから2011年には50～60％まで引き下げ、逆に一層の機動性を持ったスポット市場への供給を引き上げるとしている。この方針は、これまでの契約取引先には既に通知されている模様。
　同社の2010年の長期契約販売計画量は4.2万tであったが、実際は4万tを下回る見通しであるとしている。また、2011年の正式な生産量を同社はまだ示していないが、同社のスポークスマンによれば、2010年と同様4.5～4.8万t規模との見通しが示されている。