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ニュース・フラッシュ

2010年11月23日 サンティアゴ 大野克久

チリ:Collahuasi鉱山は、労働者に自発的な退職プランを提示

 2010年11月5日にストライキに突入したCollahuasi鉱山では2週間が経過した11月19日、ストライキの期限が5日間延長され11月23日までとなった。
 チリの法律では、ストライキ開始後2週間を経過すると、個々の労組員が鉱山側の最終妥結案を受け入れることによって、個別にストライキを取りやめることが可能となっている。
 鉱山側では、労組との協議が不調に終わった後、1,551名の労組員と個別交渉に入ったが、この中に55歳以上または慢性疾患を有する者への自発的退職プランが含まれている。
 本退職プランを受け入れた場合、法定退職金算定について勤続年数1年あたり15日間を追加算入することに加え、最低500 UF(現在、1 UFは約21千Peso)が支給される内容で、申請期限は2011年3月までである。
 なお、労使交渉に係る鉱山側の最終妥結案は、2百万Pesoの低利融資を含む14百万Pesoの交渉妥結金支給で、これに月々の給付金を追加すると労組員1名あたり390千Peso/月の収入増加となる。
 El Mercurio紙が把握しているところでは、労組側から提示された41の要求項目について35項目が見直され、7つの新たな給付金が追加されている。
 これらの中には、チリ独立記念日に9 UF、クリスマスボーナスで16 UF、就学児童1名あたり11 UF等の給付が含まれている。
 この他、基本給は35千Pesoアップで、これは労働者の職務カテゴリーにもよるが平均2~5.3%の賃金上昇に相当する。
 これらを総合すると、労組員の平均賃金は1,100千Peso/月となり、生産実績ボーナスを勘案すると、これに年間1,300千Pesoが追加されることになる。

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