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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2010年11月29日 ジャカルタ 高橋健一

インド:国営Hindustan Copper社、銅増産計画

 各社報道によれば、インド産銅国営企業であるHindustan Copper社(ムンバイBSE上場)は、400億Rs(約875百万US$)の株式追加公募による資金調達を行い、Madhya Pradesh州に自社が持つMalanjkhand銅鉱山の生産量を拡大する計画である。同鉱山の銅鉱石生産能力は現在2百万t/年であるが、これを今後5百万t/年まで拡大する内容となっており、具体的な増産計画を現在策定中であるとしている。
 また、この増産計画は同社全体の拡張計画の一つであるとし、今後5年から7年間で、現在の銅鉱石生産量3.15百万tを12.5百万tに拡張する計画となっている。同社全体の鉱石生産拡張計画には、Rajasthan州のKhetri銅コンプレックスの現生産量1百万t/年を3百万t/年に増産する計画や、Jharkhand州の過去に閉鎖された2鉱山、Kendadih鉱山及びRakha鉱山の再開などの既存鉱山の他、Rajasthan州の新規開発プロジェクトも含まれる。
 一方で、同社の民営化も進捗しており、2010年12月にインド政府が所有する同社の株式10%を株式市場で売却すると同時に、同社は新たに10%分の株式を発行する予定であり、これにより、現在のインド政府の同社株式保有比率は、現在の99.59%から81.45%に引き下がる見込みである。

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