ニュース・フラッシュ
2010年11月30日
サンティアゴ
大野克久
ブラジル:2010年のアルミ製品販売量は、対前年比27.8%増の見込み
ブラジルの一次アルミ生産プラントは、1985年を最後に新設及び既存プラントの拡張も計画されておらず、一次アルミ生産量は1.57百万t/年で推移している状況にある。
ブラジルのアルミ産業は7四半期連続で生産及び輸出が伸長しており、2010年の薄板、厚板、ワイヤー、ケーブル等の製品販売量は対前年比27.8%増で過去最高を記録する見込みである。
新規プロジェクトとしては、ValeのParagominas第2期拡張工事(9.9百万t/年⇒15百万t/年:投資額487百万レアル;約280百万US$)及びAlcoaのJuriti鉱山プロジェクト(12百万t:投資額350億レアル;約200億US$)が2014年に生産移行予定で、ボーキサイト鉱山の生産量は27百万t増産される見込み(2009年生産量は、22.8百万tである)。
アルミナでもAlunorte等の拡張に伴い、生産量は2009年の8.6百万tから2014年には12.8百万tまで拡大する見込みである。
一方、ブラジル北部の電力コストは、家庭向けで70 US$/MWhと中国、ドイツに次いで世界3番目に高くなっている。


