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ニュース・フラッシュ

2010年12月14日 シドニー 原田富雄

豪:Heathgate Resources社、Beverley Northウラン・プロジェクトの環境承認を得る

 SA州でBeverleyウラン鉱山を操業するHeathgate Resources社は、同鉱山の拡張計画(Beverley Northウラン・プロジェクト)に関する環境承認をBurke連邦環境大臣から得たと地元誌が伝えた。承認に関してHeathgate Resources社からの発表はないものの、2008年8月28日には同プロジェクトの鉱業権の認可を連邦政府から得ており、早ければ週内にもSA州の採掘権の許可が下りることが予想されることから、鉱山拡張により同鉱山のマインライフの延長が可能となる。
 また、Heathgate Resources社の子会社であるQuasar Resources社が75%の権益を所有、開山間近いSA州Four Mileウラン鉱山については、2009年11月12日、JV相手方のAlliance Resources社(25%の権益を保有、本社: VIC州メルボルン)が、子会社のAlliance Craton Explorer社を通じて、同鉱山における先住権合意(Native Title Mining Agreement for the Four Mile Project、以下NTMA)の署名に関し手続き上の問題があったとしてQuasar Resources社、及びHeathgate Resources社をSA州の高等裁判所に提訴した。2010年9月29日に発表された同社の年次報告書によれば、JV関連文書へのアクセスの問題を含め、現在連邦裁判所での係争が1件、SA州裁判所での係争が2件となっており、同鉱山の生産開始の見通しが立たない状況となっている。なお、Alliance Resources社のMutz社長は、2010年1月28日に解任(2010年8月31日付けで非常勤取締役からも解任)されている。

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