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米:Western Lithium社、ネバダ州粘土リチウム案件のパイロットテスト結果を公表
Western Lithium USA Corp.(本社:ネバダ州リノ)(以下、Western Lithium社)は、2010年12月17日、同社が現在開発に向けてプレFSを実施しているネバダ州北部のKings Valley粘土リチウム案件について、独立第三者コンサルタントによる炭酸リチウム生産についてのパイロットテストの結果を公表した。
米国とカナダの2か所のラボでパイロットテストを実施した結果、炭酸リチウムの純度が99.5%以上を示し、一部では99.9%に達するものもみられたとのことである。現在の処理工程ではまだppmオーダーの硫酸ナトリウムや硫酸カリウムが認められるが、これらも二酸化炭素を用いた処理により、バッテリーグレードのリチウム品位にまで高めることが可能であることが、パイロットテストの結果から示された。また、同社は本テストにより約2 kgの炭酸リチウムの生産に成功している。2011年は、これら処理プロセスの最適化及び許認可の取得に注力していくとのことである。
Kings Valley案件は、2010年1月にNI43-101準拠の予備的な経済性評価レポートを出しており、それによると副産物であるカリウムの利益を考慮すると、炭酸リチウムの生産コストは1t当たり1,967 US$と、塩湖かん水型リチウム案件と比較しても十分なコスト競争力があるとしている。
