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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2011年1月9日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:Anglo American、Minas Rio鉄鉱石プロジェクトの港湾施設出資により輸出コスト削減

 Anglo AmericanのCaroll社長は、Minas Rio鉱山からの鉄鉱石輸出に関し、港湾施設への投資シェアを増やし、輸出コストの削減を達成できたと発表した。これによると、積出港であるAcu港の開発に対し追加出資することにより、港湾使用料を低く抑えることができるという。追加出資の見返りとして、25年間にわたり、港湾使用料を当初は7.1 $/鉱石1 t、Anglo Americanによるシェア確定後は5.15 $/鉱石1 tを支払う。Acu港開発に対するシェアは、Anglo Americanが49%、LLX Logistica SAが51%となっている。Anglo Americanは、2011年3月よりMinas Rio鉱山の第1期開発を開始し、27~30か月後に鉱石の出荷を開始する予定である。生産量は26.5百万t/年を予定している。Minas-Rioプロジェクトは、今後有機的成長を目指す同社の4件の重要プロジェクトの一つであるが、許認可の遅れ、開発スコープの変更等により遅れが出ている。生産開始は当初の2012年から2013年に遅れ、開発コストも当初の3,800億$から4,550億$に膨らんでいる。

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