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ニュース・フラッシュ

2011年1月10日 バンクーバー 片山弘行

米:General Moly社、ネバダ州Libertyモリブデン・プロジェクトの評価調査を再開

 General Moly, Inc.(本社:米国コロラド州Lakewood)(以下、GMO社)は、1月3日、ネバダ州に同社が保有するLibertyモリブデン・プロジェクトの調査を再開し、2011年は総額2.5百万$の予算を投じることを発表した。
 本件は、2008年4月にプレFS報告書が発表されていたが、金融危機の影響でその後の調査が中断されていたものであり、今回、中国資本参加による資金調達の見込みが得られたことから再開するものである。
 プレFSでは、NI43-101準拠の精測+概測資源量は109百万t、平均品位0.052% Mo, 0.11% Cuと算出されており、年産19百万lb(約8,600 t)のモリブデンと年産18百万lb(約8,200 t)の銅を生産し、マイニングライフ33年(うち低品位貯鉱からの採掘10年)、初期資本492百万$、NPVは355.7百万$(割引率10%)と試算している。
 今後実施する調査は、主として環境許認可を取得するためのベースライン調査となり、地下水の挙動を把握するための水理学的調査や地質モデル向上のための再ボーリングコア鑑定・分析等が含まれる。2011年末までにはFSを完了させるとともに、早急にすべての環境許認可を取得することを見込んでおり、2014年の建設開始、2015年から2016年にかけて生産開始となることを目指している。
 本件は、ネバダ州中西部、トノパから北西約40 kmに位置しており、1982年から1991年にかけてAnaconda Minerals社とCyprus Metals社が操業していたHallモリブデン鉱山、1995年から2002年にかけてEquatorial Minerals社が操業していた銅鉱山をその鉱区内に含んでいる。また、GMO社は同じネバダ州にMt. Hopeモリブデン・プロジェクトを保有(権益80%、残り20%は韓国POSCO社)し、2007年8月にバンカブルFS完成、現在、許認可申請中である。

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