ニュース・フラッシュ
2011年1月20日
ロンドン
小嶋吉広
マラウイ:米政府がマラウイの電力インフラ整備に350百万US$を無償で供与
2011年1月5日の米国政府機関の発表によると、米政府はマラウイの発電・送配電網整備に350.7百万US$の無償援助を行うことを決定した。
これは、2001年9月の同時多発テロを契機として2002年に米国が50億$を拠出して創設したミレニアムチャレンジアカウント(MCA)により支援されるものであり、MCAは途上国の中でも特に所得が低い国のうち、ガバナンスの向上等の改善が見られる国に対し支援されるものである。
この発表を受け、豪Globe Metals & Mining社は米政府の支援を歓迎することを2011年1月20日に公表した。同社はマラウイにてKanyikaニオブ・プロジェクトを有し、現在Bankable FSを実施中で、2013年に生産開始を予定している。同プロジェクトは現在のところディーゼル発電と水力発電で電力を賄う予定であるが、米の支援により送電網が整備されれば安価で安定的な電力手当てが可能となることから、操業コスト削減等の裨益効果が十分に期待できるとしている。
同プロジェクトは、2010年6月30日に発表した精測及び概測資源量23百万t、品位Nb 2O5 0.327%、Ta 2O5 0.015%、U3O8 0.009%(カットオフ品位Nb 2O5 0.15%)となっている。