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タンザニア:中国Sichuan Hongda、石炭発電所及び鉄鉱石鉱山開発受注
アフリカ鉱業関連誌によれば、中国企業Sichuan Hongda Co.,Ltd.(四川宏達股份有限公司、以下Sichuan Hongda)は、タンザニアでの石炭発電所1基及び鉄鉱石鉱山2か所の開発権を入札により獲得した。本件の応札者には、Rio Tinto及びBHP Billiton等の20以上の大企業があった模様。タンザニア国家開発公社(NDC)によれば、Sichuan Hongdaは本プロジェクト3件に対して30億US$を投資する計画である。
本投資には、Mchuchuma炭鉱及び石炭火力発電所、そしてLiganga地域の鉄鉱石鉱山の建設を含む。Mchuchumaは首都Dar es Salaamから西へ800 km離れた所に位置し、石炭の概測資源量536百万tと計測されている。石炭火力発電所は発電量600 MWを目標としている。Liganga地域では、過去に実施されたボーリング調査によって、鉄鉱石埋蔵量45百万tがすでに確認されており、資源ポテンシャルは全体で概略200~1200百万tと推測されている。
なお、タンザニアはアフリカで第4位の金生産国で、ウラン、ニッケル、石炭の賦存が期待されている。2010年には新鉱業法を制定して、ロイヤルティの引き上げや、新プロジェクトに対する政府の一部権益確保、Dar es Salaam証券取引所への上場を義務付けた。同国政府は現在、2~3年後のウラン鉱山の開山に期待して、ウラン取り扱いに関連する法整備を行っている。