ニュース・フラッシュ
2011年1月25日
サンティアゴ
大野克久
チリ:SERNAGEOMINの新局長就任
2011年1月20日、チリLaurence Golborne鉱業大臣は、2010年8月5日に発生したSan José鉱山の事故の監督責任から解任されたSERNAGEOMIN(鉱業省地質鉱山局)Alejandro Vio局長の後任として Enrique Valdivieso Valdés新局長の就任を発表した。
Valdés新局長は、Pontificaカトリック大学(サンティアゴ)の機械工学科卒業で、これまでチリの鋳鉄生産企業であるElectrometalúrgicaの管理職、Siemens Building Technologies S.Aの地域マネージャー等を勤めてきた。
なお、新局長発表と同時に、SERNAGEOMINの2011年予算は対前年比62%増の210億Peso(42.9百万US$)と発表され、特に中小鉱山の操業中の事故を減らすことを目的として以下の5つの優先事項が設けられた。
1. SERNAGEOMINの地方監督員数を現在の18人から45人に増員し、2011年4月までに新たにAtacamaに地域長を設置する(予算額23億Peso(4.7百万US$)以上)。
2. 小規模鉱山向けに鉱山保安監視員1,000人の訓練(予算5億Peso(1百万US$))。
3. チリ北部探査促進のための地質調査実施及び地震、津波、その他自然災害対策用ハザードマップ作成(120億Peso(24.5百万US$))。
4. 手続き待ちの鉱区申請約5,000件に係る2011年末までの処理完了(11億Peso(2.2百万US$))
5. EIA審査時におけるSERNAGEOMINの迅速な地質解析等