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ニュース・フラッシュ

2011年1月25日 シドニー 原田富雄

豪:資源エネルギー大臣、インドへのウラン輸出を否定

 2011年1月19日、インドのKrishna外務大臣の訪問を受けたファーガソン連邦資源エネルギー大臣は、インドへのウラン輸出を解禁しない立場を明言した。政権を握る労働党はウラン輸出の条件として「核拡散防止条約(NPT)」、及び「ウランに関する二国間協定」の締結を求めているが、インドはNPTに署名していない。
 前ハワード自由党政権はインドへのウラン輸出について柔軟な姿勢を示していたものの、2007年に労働党政権が誕生して以来、豪州はウラン輸出政策を厳格化しており、同大臣は「国によらずウラン輸出に関しては平等に条約の締結を求める」として、インドの要求を拒否した形となった。
 インドはこれに対して、2009年に当時のラッド首相(現外務大臣)との間で地球温暖化対策を含めた戦略的パートナーシップを締結したものの、豪州側の態度はこうした二国関係に影響するとして反発している。

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