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ニュース・フラッシュ

2011年1月29日 サンティアゴ 神谷夏実

チリ:San Jose鉱山事故調査委員会が報告書作成

 下院鉱業エネルギー委員会は、チリ第Ⅲ州San Jose鉱山の事故発生から5か月後の2011年1月21日、事故原因調査報告書を発表した。報告書では、基本的な事故原因は必要な安全対策を講ぜずに操業を行ったことにあり、生産鉱山所有者であるMarcelo Kemeny、Alejandro Bohnに責任があるとしている。この報告をもとに、鉱山所有者の責任が法廷で追及されることとなる見込みである。また、保安監督を所管する地質鉱山局(Sernageomin)の操業に対する不十分な保安監督業務、ならびに地方自治体の労働衛生安全監視当局にも責任の一端があるとしている。調査報告書は、政府の鉱山保安監督体制の改善についても言及し、地質鉱山局の全面的改組も勧告している。これには、地質鉱山局所管を鉱山保安監督と地質情報の二つに分離し、新たに鉱山保安監督、鉱山操業・閉山を所管する新組織を設立する案が含まれている。

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