中国：高速鉄道の急速な整備で、電線ケーブル産業に大きな市場

　現地報道によると、2011年、中国の鉄道基本建設投資は7,000億元(約1,070億US$)で、新線建設7,335 km、複線化6,211 kmが予定され、2011年の間に高速鉄道の営業距離は13,000 kmを突破する見込みである。
　中国の鉄道電化では、単相交流の動力集中牽引式が多く用いられ、電圧は25 kv、動力は電気モーターである。電力は国家電力網から供給され、機関車の使用形式に変換される。給電設備と電気機関車が電化鉄道の主要設備であり、電線ケーブルの使用量は非常に大きい。また、その他設備やインフラでも相応に需要が大きい。電力用ケーブルとしては、無煙・難燃・耐火・耐油・耐紫外線・耐塩害・防水・防雪・防鼠性能が要求され、南部では防蟻性能も要求される。また状況により雲母絶縁の耐火性能や鉱物絶縁の防火性能も要求され、漏洩同軸なども必要となり、大きな市場が見込まれると伝えられている。