チリ：2011年の銅輸出額は500億US$に達する見込み

　COCHILCOは、2011年と2012年のチリ銅輸出見込みを発表した。これによると、2011年の平均銅価格は4.17 US$/lb、銅輸出額は49,476.5百万US$で、2010年の39,217.1百万US$の26％増、2012年の平均銅価格は4.04 US$/lb、銅輸出額は対前年比2％減の、48,542.3百万US$と予測している。
　また、2010年の世界銅鉱山生産量は対前年比1.3％増の16.2百万tで、内訳はチリが5,413千t(世界生産の33.4％)、中国1,251千t(同7.7％)、ペルー1,193千t(同7.4％)であり、2011年及び2012年の世界銅鉱山生産量は、各々16.5百万t及び17.1百万tと見込んでいる。
　世界銅需要について、2011年は対前年比で中国6％増、EU 5.5％増、ロシア25.6％増、インド7.1％増が見込まれることから、全体の銅需要は5.3％拡大し20百万tに達する見込みであり、更に2012年は対前年比4.2％増と予測している。
　世界の銅需給バランスについて、2011年は中国、インド、トルコ及びEUの幾つかの国で需要が拡大することに伴い、対前年比90千t増の466千tの供給不足、2012年も銅供給不足は継続するが、その幅は297千tと対前年比で若干減少する見込みを発表している。