ニュース・フラッシュ
2011年2月1日
サンティアゴ
大野克久
ブラジル:新鉱業法案は2011年6月に国会提出の見込み
ブラジルでは、2011年6月の新鉱業法案国会提出に向けて最終段階に来ているが、その中で外国資本による鉱山買収を制限する方策を検討中である。
これは、近年同国の鉱山への外国企業の参入が拡大していることに対する政府対応の一環であり、特に最近では中国企業の鉱業分野でのプレゼンスが拡大しており、Rousseff大統領や政府幹部は中国1か国との関係が拡大している事に懸念を表明している。
更にブラジル政府は、外国企業が単に資源を採掘するだけでなく、鉱業のバリューチェーン創出、鉱業分野における国家の主導権確立も想定し、新鉱業法案には鉱山開発する場合にブラジル国内への最小限の供給ノルマを課す事も検討されている他、探鉱権のオークションも検討中とされている。