豪：鉱山労働者の賃金上昇が懸念される

　2011年1月27日、統計局は2010年5月時点における労働者の賃金に関する調査結果を発表した。発表によれば、鉱山労働者の平均年収は114,700 A$で、常勤の全労働者平均の68,300 A$を大きく上回る結果となった。産業別では鉱業に続き、建築業、金融業が高所得となっている。
　CommSec証券のチーフ・エコノミストは、「熟練労働者不足が影響しており、QLD州の洪水被害からの復旧に必要となる労働者不足が追い討ちをかけている」と指摘、こうした労働者不足を懸念する産業界の声に対して、連邦政府は海外からの労働者受け入れに関するVISA発給を迅速に行うと同時に発表しており、こうした移民政策の変更は労働者不足の緩和につながるものと見られている。