ペルー：Magistral銅プロジェクトの入札にInca Pacific Resources社が反発

　2011年2月3日付け地元紙等によると、投資促進庁(PROINVERSION)がMagistral銅プロジェクト(Ancash県)について2011年3月18日に入札を行うと発表したことに対し、Inca Pacific Resources社(カナダ)は、同社とペルー政府間の訴訟問題が解決しない限り、政府は同プロジェクトを売却することはできないと表明した。
　Inca Pacific Resources社は2009年まで政府との契約に基づいてMagistral銅プロジェクトの探鉱・FSを実施していたが、契約に定められていた投資の不履行や保証状の未提出を理由に、政府は同社に対して3百万US$の違約金を徴収し2009年12月に契約を解消した。これに対して同社の現地企業Minera Ancash Cobre社は2010年3月に訴訟を起こし補償金の支払いを求めたが、政府は同年10月にMagistral銅プロジェクトの入札を公示していた。