インドネシア：Trimex グループ、インドネシアのチタン資源開発に投資

　UAE及びインドを拠点とするTrimex グループ傘下のTrimex Sands社は、2011年1月25日、インドネシア政府と同国におけるチタン資源開発に係る協定(MOU)に調印し、今後8～10年間に亘り850百万US$を投資する計画を発表した。計画では、イルメナイトの採掘から分離、回収、チタン生産まで一貫した世界的規模の複合開発施設を、採掘資源が豊富で可能な限り開始の遅れている地域で建設するものである。具体的な建設場所は今後決定されるとしている。
　計画は3フェーズに区分され、第1フェーズは2011年9月～2013年12月の期間に、二酸化チタンの生産を開始する。その後、第2フェーズでチタニウム・スラグの生産、第3フェーズで金属チタンの生産をそれぞれ開始する予定である。インドネシアHidayat工業相は、このプロジェクトは約6,500人の新規雇用を創出すること、製品生産に至る下流部門までを含んでおり同国の高付加価値化政策を促進すること、などを高く評価している。