ニュース・フラッシュ
2011年2月8日
シドニー
原田富雄
豪:Newmont、ウラン鉱山会社Paladinの最大株主となる
2010年12月17日、Fronteer Gold社は、同社100%子会社のAurora Energy Resources Inc.が所有するウラン権益をPaladin Energy Ltd.(本社:豪Perth、以下Paladin)に売却し、売却益としてPaladinの52.1百万株(6.699%)を所有する最大株主となったが、今回NewmontがFronteer Gold社を買収したことから(前出:ニュース・フラッシュNo. 11-06)、最大株主はNewmontに引き継がれることになった。
Newmontはこれまでウラン開発を行っておらず、同社のスポークスマンは「ウランを手がけるかについてはビジネスの状況による」とコメントしているが、ニュースが流れた2011年2月4日にはPaladinの株価が2.4%下落した。
2010年8月5日、Paladinは中国広東核電集団(CGNPC:China Guangdong Nuclear Power Holding Corp.)の100%子会社であるCGNPC Uranium Resources Co., Ltd.(本社:中国北京、以下CGNPC-URC)との間で、ウランの長期販売、Paladin 社成長戦略への参画、及びCGNPC-URC社が株式69.34%を保有するEnergy Metals Ltd.(本社:豪Perth)のNT準州のプロジェクトについてのJV関係構築・拡大、とのMOUを締結しており、豪州QLD州を含め世界でウラン開発を手がけるPaladinの動きが注目される。
