ニュース・フラッシュ
2011年2月10日
サンティアゴ
神谷夏実
チリ:技術者不足は人件費上昇につながる
メディア報道によると、チリにおける技術者不足は今後人件費の上昇につながると、チリ鉱業協会SONAMI関係者が語った。チリ国家統計局(INE:The National Statistics Institute)によると、2010年の1~11月期において、鉱業セクターの給与水準は対前年比で1.7%上昇したのに対し、労働者コスト指数は2.2%上昇した。チリにおける、鉱業セクターの雇用数は213,500人で、総雇用数の3%を占める。チリ全体の平均給与は月額466,000 Peso(約970 US$)であるが、鉱業セクターは1,040,000 Peso(約2,200 US$)と鉱業セクターの給与水準は国内でも最も高いレベルにある。
SONAMIは、今後5年間でチリ鉱業セクターで500億US$が投資され、70,000人の雇用が必要となると推定しており、技術者不足が人件費コスト上昇に繋がる点を懸念している。