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アフリカ:IFCがマイニングセクター支援のため、3億US$の投資を発表
IFC(国際金融公社)のAndrew Guntherシニアマネージャーは、2月7日に行われたINDABAでの講演で、アフリカのマイニングセクターに対し今後3億US$の投資を行い、雇用機会創出、所得向上、技術移転を一層促進させていくことを発表した。
マイニングセクターへの投資は、政府収入の増大や社会資本整備をもたらし、自国経済の自律的な成長に貢献することから、IFCとしては引き続きアフリカのマイニングセクターに対し、重点的な支援を行っていくことを示した。
2010年1年間の、IFCの活動による途上国全体への数量的な裨益効果は以下のとおり。
・50,000人の雇用創出
・10億US$の政府収入の増加
・地元の財・サービスへの調達費として30億US$を支出
・地域開発のため1.5億US$を投資
また、地域経済への裨益効果が大きい大規模プロジェクトに関しては引き続き資源メジャーとの連携を図っていくが、さらなる投資機会拡大のため中規模の会社に対しプロジェクトファイナンスによる支援を積極的に行っていくとしている。
さらに、マイニングセクターへのアドバイザリー業務や、中小規模鉱山のキャパシティ・ビルディング支援を拡大していくほか、環境負荷の少ない省資源型産業育成プログラムも行っていく予定である。
IFCは現在、アフリカ17か国で4億US$相当のプロジェクト資産を保有しており、アフリカでIFCが直接に権益を有する探鉱開発プロジェクトは下表のとおりである。これら以外にも、ブルキナファソで金の探鉱を行うGryphon Minerals社(豪)やVolta Resources社(加)、タンザニアで金の探鉱を行うHelio Reource社(加)、エチオピアで金・白金の探鉱を行うNyota Minerals社(豪)に対し資本参加等を行っている。
プロジェクト名 | 国名 | 鉱種 | 品位 | 資源量(千t) | 権益比率 |
Tete | モザン ビーク |
鉄鉱石 チタン バナジウム マンガン |
Fe:25.3% Ti:9.69% V:0.18% Mn:0.19% |
Fe:12,068 Ti:4,622 V:86 MN:91 (予測資源量 を含む) |
Baobab Resources(豪):85% IFC:15% |
Simandou Block 3 & 4 | ギニア | 鉄鉱石 | 66% | 858,000 (精測及び 概測資源量) |
Aluminum Corp of China Ltd.(Chalco):35.72% Rio Tonto:40.82% ギニア政府:20% IFC:4% |
