ニュース・フラッシュ
2011年2月21日
ジャカルタ
高橋健一
インドネシア:PT SUCOFINDO社、国内初の鉱物分析・試験機関を開設
地元紙報道によれば、主に輸出入に関する検査・認証等を実施する国有企業であるPT SUCOFINDO社(PT Superintending Company of Indonesia)は、2009年の新鉱業法に定められた鉱物資源の高付加価値化義務が2014年から本格的に実施されることを機に、インドネシア国内初となる鉱物分析・試験機関を開設し、鉱物分析及び選鉱試験サービスの提供を開始する。提供されるサービスは、X線回析、化学分析などによる鉱物資源の成分分析や、各選鉱プロセス及び湿式製錬などの製錬プロセスにおける鉱物資源の抽出・精製技術の試験などとなる。
これまで、インドネシアの鉱山関連企業はこのような分析を米国、豪州、カナダなどに発注しており、発注額は年間約300億Rp(約3.4百万US$)となっていた。今回これが国内で実施可能となることは、国内経済、雇用創出に大きく寄与するとして、エネルギー鉱物資源省幹部は高く評価している。
