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ニュース・フラッシュ

2011年2月28日 バンクーバー 片山弘行

米:AK州Pebbleプロジェクトの第三者予備的評価レポートが完成

 Northern Dynasty Minerals Ltd.(本社:バンクーバー;以下、NDM社)は、2011年2月23日、同社が50%の権益を保有する米AK州Pebble銅・金・モリブデン・プロジェクトについて、第三者のエンジニアリング会社であるWardrop Engineering Inc.(以下、Wardrop)による予備的評価レポートが完成したと発表した。
 Wardropによる評価レポートは、パートナーであるAnglo Americanとの間で設立したPebble Limited PartnershipやNDM社自身により作成された技術レポートに基づいて、露天採掘で1日当たりの鉱石処理量20万tとして、マインライフ25年、45年、78年のそれぞれについて経済性を評価している。
 評価レポートによると、45年のマインライフをベースケースとした場合、金属価格の長期予測(銅2.5 US$/lb,金1,050 US$/oz,モリブデン13.5 US$/lb)に基づいた税引き前IRR 14.2%、税引き前NPV(割引率7%)61億US$、初期投資額47億US$、回収期間6.2年との試算が出ている。銅生産に係る操業費はベースケースで1.86 US$/lbであるが、副産物の利益が銅生産1ポンド当たり1.97 US$となることから、副産物の利益を考慮したキャッシュコストは-0.11 US$/lbとなることも試算された。また、45年のマインライフで銅1,400万t、金930 t、モリブデン635千t、銀4,350 t、レニウム1,200 t、パラジウム28 tが生産されるとし、これは資源量の32%にすぎないことも示している。
 Pebbleプロジェクトは、AK州アンカレッジの南西約320 kmに位置する世界最大級の銅・金・モリブデン鉱床を対象としており、天然資源開発地として指定された州有地に位置する。山元で選鉱され、精鉱はCook入江までパイプラインでスラリー輸送される予定である。

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