ニュース・フラッシュ
2011年3月2日
モスクワ
大木雅文
ロシア:ロシア天然資源環境省、地下資源鉱区の境界変更に関する修正法案を政府に提出
当地報道では、ロシア連邦天然資源環境省が、ロシア連邦地下資源法について利用に供された地下資源鉱区の境界変更に関する修正法案をロシア連邦政府幹部会会議に提出する旨を伝えている。
ロシア連邦地下資源法第7条に基づき、地下資源鉱区は、地下資源利用権に応じて、鉱区すなわち地下資源の幾何学的ユニットとして利用者に提供される。鉱区の境界を決定する際に考慮されるのは、鉱床の空間的外形、地下施設の建設・運営区域の位置、採掘・爆破作業の安全な実施範囲、採鉱の有害作用からの保護区域、露天掘り採鉱場、地下資源と地表の状態に影響を与えるその他の要因などである。
地下資源法ではは、利用に供された地下資源鉱区の境界を修正する可能性を規定していない。一方で、追加探査によって、提供された地下資源鉱区の境界を鉱床が越えているケースがいくつも判明している。
修正法案では、利用に供された地下資源鉱区の境界を変更可能とすること、これら地下資源鉱区の境界変更規則をロシア連邦政府が制定することとし、地下資源鉱区の境界が変更された場合、かかる規則が定める金額を地下資源利用者が一括で支払う義務を定めている。
修正法案の目的は、利用に供された地下資源鉱区の範囲外に賦存する鉱物資源についても最大限採掘を可能とすることである。
