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ニュース・フラッシュ

2011年3月4日 モスクワ 大木雅文

ロシア:Norilsk Nickel、連邦自然利用監督局との間で共同行動計画を作成

 当地報道は、Norilsk Nickelが、同社のウラジミル・ストルジャルコフスキー社長と連邦自然利用監督局のウラジミル・キリロフ長官との間で「2011年の共同行動計画」に署名した、と発表した旨を伝えた。
 この計画は連邦自然利用監督局と同社との間で締結されている、Norilsk市の環境における汚染物質の排出による影響を抑制するための協力協定の一環として作成された。
 この計画によると、同社は、同協定により、定められた施策の実行状況に関し四半期ごとに報告書を提出、同協定施行のために連邦監督局が実施する極北地域における同社事業所訪問による監査の受け入れ、連邦監督局が参加する同社による企業活動の環境面に関する円卓会議及びセミナーの実施が要求される。
 同社は、自社の環境保護施策の枠内で、汚染物質排出の段階的な削減と汚染廃水の河川・湖沼への流出量削減を毎年実行している。2010年に環境対策に支出された経常経費額は前年比19.6%増の14,181百万RUB(495百万US$)にのぼった。このうち環境保全に関わる諸施策の実施には1,997.6百万RUB(70百万US$)が費やされた。これらの結果、極北事業所の二酸化硫黄排出量は2009年比で36.58千t減少した他、廃水の汚染物質大量排出が2千t少なくなった。
 汚染物質の環境への排出を抑制する計画を実行する中で、Norilsk Nickelは国際入札を行うことにしている。入札により、二酸化硫黄のリサイクルを進めるため世界的な最新技術を導入可能な企業が選定される。

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