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ニュース・フラッシュ

2011年3月5日 サンティアゴ 神谷夏実

チリ:下院、満場一致で、San Jose鉱山事故報告書を承認

 メディア報道によると、チリ下院は満場一致で、下院鉱業エネルギー委員会が作成したSan Jose鉱山事故の最終報告書を承認した。報告書は、当初2011年1月21日に作成された。同報告書では、事故の直接的責任を、鉱山所有者であるMarcelo Kemeny、Alejandro Bohnが坑内作業員の安全を確保するために必要な措置を講じないまま操業を行ったため、と結論付けている。一方、操業を監督するSERNAGEOMINにも、監督体制の不備等の責任の一端があるとしている。San Jose鉱山の操業状態について、事故発生率が鉱業界平均の4倍と非常に高いとも報告している。報告書は第III州の検察当局にも送られており、今後の民事も含めた責任追及の目的にも使われるとみられる。
 また、報告書は、政府に対して、保安規則の改善、監督体制の拡充、監督機関としてのSERNAGEOMINの改革を行うよう勧告している。

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