チリ：Maricunga金プロジェクト、最適化プランの許可取得

　メディア報道によると、Minera Maricunga社(加Kinross Gold社保有)が保有するMaricunga金鉱山の拡張計画(総額2.85億US$)の環境許可を環境省(MMA)から取得した。当初2011年1月下旬に許可の予定であったが、詳細設計や周辺で進行中のLobo Marteプロジェクトも含めた開発計画見直しのために遅れていた。計画は、Pancho及びVerde露天採掘場での鉱石処理量を現在の48,000 t/日から74,000 t/日に引き上げるもので、2012年末までに完成させる予定であるが、前回の拡張計画(銅精鉱回収工程の建設を含む)もまだ進行中である。Maricunga鉱山は、チリ第III州のCopiapo東方120 ㎞に位置し、1996年の操業開始後、金価格低迷時に一時休山していたが、2003年より採掘を再開した。ヒープリーチによる金の生産を行っており、2010年の金生産量は165.6千oz、採掘コスト746$/ozであった。埋蔵量は269.8百万t(金品位0.7％、金量6.1百万oz)、資源量は187.6百万t(金品位0.57％)である。