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ニュース・フラッシュ

2011年3月11日 モスクワ 大木雅文

ロシア:ルサール・KrAZ、ロシアの需要家へアルミ供給を増大

 当地専門誌等では、2012年のアルミ需要増に向けて、ルサールがアルミ供給を増加する旨を伝えている。
 2011年1~2月、クラスノヤルスク・アルミニウム工場(KrAZ)の国内市場向け供給は対前年同期比35%増加した。KrAZ は2ヵ月間に3万8,700 tの製品をロシアの需要家向けに出荷した。ルサールは、機械製造、建設部門、包装産業の堅調な回復により、ロシア及びCIS 諸国の2012年のアルミ需要は22%増加すると予想している。
 ルサールのセルゲイ・ベリスキー・ロシアCIS 販売担当取締役は、「ロシアにおけるルサール製品への安定的需要は、アルミ消費市場が順調に危機的状況を克服したことを示している。当社によるロシアの需要家へのアルミ販売量が2009年は50万tに満たなかったが、2010年の販売実績は75万tとなった。2011年には国内市場でのアルミ販売量は92万tを超える見通しである。」と述べた。
 クラスノヤルスク地方のアルミ消費はロシアの地域の中で第9位を占めており、しかもその100%をルサールが供給している。KrAZは、ルサールの販売機構を通じてケーブル製品を市場で販売しているクラスノヤルスク冶金工場と緊密に協力して活動している。さらに、ルサール、クラスノヤルスク冶金工場、及び主要航空会社のうちの1社による三者協力の可能性についても交渉が行われている。

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