ニュース・フラッシュ
2011年3月17日
調査部
渡邉美和
中国:中国五鉱集団、海底鉱物資源探査採掘研究
2011年3月17日の現地報道によると、中国五鉱集団の周中枢総裁は、インタビューに答えて、五鉱は既に海底資源の探査と採掘に関して、輸送、選鉱、製錬等について重点的な研究を行っていると表明した。傘下の長沙鉱冶研究院では現在、マンガン団塊、海底熱水鉱床、コバルト・リッチ・クラストなど深海底での研究開発を実施しているとのこと。
同総裁は先日開催された政商会議・人民大会で、中国の金属鉱物資源の対外依存度が高いことを解決するため、海洋鉱物資源の開発の必要性を提議していた。「海洋開発でのコストはどうか」との質問に対して、以下のように答えている。「我々が掌握している数値からいうと、採掘環境が水深2,400 mで年産100万tの規模だとするとコストは80 US$/t、これには海底採掘と船までの輸送コスト、船上での脱水処理の全工程が含まれている。もし鉱石価格が80 US$/t以上なら採算に合う。この数値は大変興味深い値である。」