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ニュース・フラッシュ

2011年3月21日 バンクーバー 片山弘行

加:連邦政府、宇宙線利用探査技術の開発促進に180万C$を支援

 カナダ連邦政府の西部経済多様化庁は、2011年3月17日、Advanced Applied Physics Solutions Inc.(以下、AAPS)が研究開発している物理探査技術である宇宙線利用3次元ジオトモグラフィー技術に対して、180万C$(176万US$)を支援することを明らかにした。今回の支援により、AAPSは本技術が探鉱技術として採用できることを実証することを目的に、現地調査用の特別装置を開発するとしている。
 本技術は、地下を透過した宇宙線由来の素粒子であるミューオンをセンサーでとらえ、地下の密度構造の違いを3次元的に明らかにする3次元ジオトモグラフィー技術であり、本技術により探鉱や開発の早い段階で地下の鉱量を明らかにすることでボーリング費用が低減されるとともに、カナダ鉱業界の世界における技術的優位性が増すことが期待されている。
 AAPSは、研究開発事業における産学官の連携を目的としたカナダ連邦政府の事業Networks of Centres of Excellence of Canadaを通じて設立された非営利法人であり、国立素粒子・核物理学研究所と連携して、素粒子分野の研究成果等を商品化し、普及させることを目的としている。

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