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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2011年3月21日 ジャカルタ 高橋健一

インドネシア:Merkh社、欧州2社と鉄鉱石選鉱プラント建設に480億US$投資

 2011年2月28日の地元紙等の報道によれば、インドネシアMerukh企業グループ傘下のPT Merukh Iron & Steel社は、拡大する国内需要に対応するため、East Nusa Tenggara州での鉄鉱石選鉱プラント建設に総額350億€(約480億US$)を投資する計画である。欧州2社Paul Wurth SA社(ルクセンブルグ・建設企業)及びSMS Siemag AG社(独・エンジニアリング企業)の協力の下、2013年8月にプラント建設に着手、2015年に商業生産を開始し、年産3.5百万tの生産規模となる。計画では200億€で2つのプラントを建設し、残りは、50億€の周辺地域の社会開発費を含んだ電源設備、港湾などのインフラ整備費に充てられる。
 同社によれば、2つのプラントは各々鉄鉱石資源が豊富なエリアに位置しているとし、第1プラントは、鉱石埋蔵量977百万t、鉄含有率68%を有するSumba県内に、第2プラントは、鉱石埋蔵量1,000百万t、鉄含有率はSumba県とほぼ同程度となるSumba Timur,県内に建設する。プラントへの鉱石は、同じくMeruk傘下のPT Sumba Prima Iron (SPI)がSalgaocar Mining Industries社(印)及びESG Eisenerz-Stahl GmbH(独)とのJVにより2011年末から採掘を開始する2つの鉱山から供給される。鉱石供給元となる2つの鉱山の鉱石埋蔵量は692.22百万tとなる。

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