中国：浙江省台州市上百村で血中鉛濃度異常事件

　2011年3月24日の中国報道によると、浙江省台州市上百村で血中鉛濃度異常事件が発生した。メディアは地元の蓄電池生産工場が汚染源と伝えている。
　この血中鉛濃度異常事件は2011年1月末に現地の1歳の女子の健康状態について家族が異常を感じたことから始まり、3月に入り環境保護当局は血中鉛濃度異常事件と認定し、3月中旬に住民に対して検査が実施された。この結果、570人中児童50人を含む157人に血中鉛濃度異常が認められたもの。最大値は3人から600μg/lの鉛が検出された。汚染源は、2006年に生産が開始された現地鉛蓄電池生産工場とされ、この工場からの大気中への排気に問題があった模様。
　なお、中国の大気基準は世界保健機関WHOによる安全基準値100μg/lで、軽度鉛中毒を100μg/l以上、中度を250μg/l以上としている。