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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 ベースメタル
2011年3月25日 モスクワ 大木雅文

ロシア:第6回「亜鉛めっき・塗装圧延鋼材:2011年の生産・消費動向」国際会議

 現地報道は、モスクワで開催された第6回「亜鉛めっき・塗装圧延鋼材:2011年の生産・消費動向」国際会議での、亜鉛と亜鉛めっきに関する生産・消費動向について関係企業役員等のコメントを引用するなどして内容を紹介している。
 ノヴォリペツク冶金コンビナート(NLMK)のオリガ・ボチャイキナ市場分析部長は、「成長する市場の要求に応え、NLMKは溶融亜鉛めっきとポリマー塗装の2基の新規プラントを導入し、ロシア市場で最も多様な品目を取り揃えている」と同会議で紹介した。NLMKは2010年にポリマー被覆圧延鋼材32万t、亜鉛めっき圧延鋼材54万tを生産、2011年にはそれぞれ47万tと51万tの生産を予定している。同部長によると、ロシアの亜鉛めっき圧延鋼材消費量は、2011年が230万t、2012年は270万t、2015年には350万tに達する見込みである。ポリマー被覆圧延鋼材の需要予測は、今年が150万t、2012年は170万t、2015年は210万tである。亜鉛めっき・塗装圧延鋼材の消費増大は主に住宅・工業施設・商業施設建設によってもたらされ、さらに、自動車部門の貢献も大きい。
 一方、亜鉛の供給過剰は続く見込みで、チェリャビンスク亜鉛工場のヴァレリー・シリニャーギン営業部次長は、同会議で「2010年のロシアの亜鉛生産量は24.3万t、一方、消費量は17万tであった」と述べた。同氏の報告によると、今年、ロシアの高品位亜鉛の生産量は25万tに達する可能性があるが、消費量は最大でも18.5万tで供給過剰が継続する見通しとのことである。

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