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ニュース・フラッシュ

2011年4月4日 ロンドン 北野由佳

マラウィ:天然資源大臣、豪Lynas社等のマラウィでのレアアース生産間近と発表

 マラウィのMalunga天然資源大臣は、2011年3月29日、ヨハネスブルグで開催されていたアフリカ電力会議(African power conference)の際に、「(レアアースの探鉱権を与えられた)企業の中にはF/S段階にある企業もあれば初期の探査段階にある企業もある。豪Lynas社などの企業はすぐにでも生産を開始できる段階に達しているだろう。」とのコメントを述べた。同大臣によると、マラウィ政府は過去3年間にLynas社、Paladin Energy社、Resource Star社等の外国企業5社に対してレアアースの排他的探鉱権(exclusive exploration licenses)を与えている。レアアースは、電気自動車駆動用モーター、携帯電話等のハイテク製品の製造に不可欠な鉱物資源であるが、現在その9割以上を中国に依存しており、2010年中国の輸出規制により世界市場が影響を受けたことから、供給先を多角化することが、レアアースをめぐる問題解決の一つと考えられている。
 なお、豪Lynas社について、双日及びJOGMECは2011年3月30日、同社の豪州西オーストラリア州のレアアース鉱山プロジェクト等に関連して、同社への総額2億5千万US$の出融資と、年間8,500 tのレアアース長期供給契約を正式締結したと発表している。

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