ニュース・フラッシュ
2011年4月5日
シドニー
栗原政臣
豪:豪州証券取引所、ジュニア企業への優遇をアピール
2011年3月28日、豪州証券取引所(Australian Securities Exchange; ASX)は、ジュニア企業をより引き付けるため、また、豪州以外の魅力的な証券取引所への豪州ジュニア企業の上場を阻むため、小規模な鉱業関係者のための第2証券取引所を創設したい、とした。また、投資者を引き付け、海外の証券取引所に対する競争力を増すために、上場条件の緩和、取引時間の延長、および投資家からの資本調達に関する15%制限ルールの変更についても検討するとしている。’全ての市場に適合する取引所’からの脱却については慎重に検討し、特に資源の豊富な西豪州のジュニア企業の資金調達を支援する。これらの理由から、第2取引所は西豪州に置くことが提案されている(西豪州パースの証券取引所は1984年に設置されたが、1992年に閉鎖された)。このASXによる提案は、大企業に対する上場条件がより厳しいものとなり、ジュニア企業に不当な優位性をもたらすのではないか、と豪州企業は懸念している。