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ニュース・フラッシュ

2011年4月11日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:Vale、南アMetorexを買収へ

 メディア報道によると、Valeはアフリカで銅・コバルト開発を手掛ける南アMetorex社を11.3億US$で買収することを決定した。買収は、Metorex側の株主の75%以上の同意、ならびに南ア、ザンビア、DRCコンゴ各国政府の承認が必要である。Valeは、同社の銅の世界戦略の一環と説明している。Metorex社は、Chibuluma鉱山(ザンビア、権益比率85%)、Ruashi鉱山(DRCコンゴ、権益比率75%)を保有している。Chibuluma鉱山の銅生産能力は18.6千t/年、埋蔵量は3.5百万t(銅純分、品位3.8%)である。Ruashi鉱山は、SX-EWにより銅生産能力36千t/年、コバルト生産能力4.5千t/年で、埋蔵量は22.2百万t(銅純分、品位2.4%)である。またDRCコンゴにて銅の開発プロジェクト1件、探鉱プロジェクト2件を保有する。Metorex社の2010年の生産量は銅51,569 t、コバルト3,622 tであった。
 Valeの現在の銅生産は、ブラジルSossego鉱山(生産能力300千t/年)、カナダSudbury鉱山、Voisey’s Bay鉱山で行われているが、2015年までに銅生産量1百万t/年を目指してプロジェクト開発、買収を進めている。主要プロジェクトにTres Valles鉱山(チリ、2010年12月操業開始)、Saloboプロジェクト(ブラジル、生産能力100千t/年、2011年操業開始予定)、Konkola Northプロジェクト(ザンビア、権益比率50%、生産能力45千t/年)がある。

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